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動物よけ電気柵に流れる電圧や電流は? 人にも感電の危険があるのか!? [ニュース]

今月19日に動物よけの電気柵に触れた家族が感電する事故がありました。
さらに今日石川県でも電気柵による感電事故があったことがわかりました。
動物よけの電気柵は人間に危険が及ぶほどの電圧や電流が流れているのか?

電気柵は、農作物を食べてしまう動物が侵入しないように
また、牧場で飼育されている動物が外にでないように
危険な動物が侵入してこないように

このような場合と、外国では刑務所などに設置されている場合もありますね。
ただ、基本的に人間に危険が及ぶような電気柵というものはあるのでしょうか?

動物よけの柵というのは、侵入を防ぐものであるので、
動けなくなるような高電圧は流れているのでしょうか?


主な動物よけ電気柵の効果は、柵に触れると電気ショックによる痛みにより
この柵に近づくと危険だと学習させるためにあります。

猪等の動物でも、電気柵に触れると痛み程度で逃げていくという程度の電流で
人間に危険があるとは思えませんが、事故がおきてしまったということは
そういう種類もあるのでしょうか?




電気柵 電圧 電流.jpg
http://demofarm.blog46.fc2.com/blog-entry-8.html





動物よけ電気柵の仕組み



電気柵は100Vやバッテリー等を電源とし、電牧器が発生させるパルス電流を電牧線に流し
これに触れた動物にショックを与えて、動物にこの柵に触れると危険と認識させ侵入を防ぎます。

電牧器というのは、電圧を上げる装置で数1000Vに達するものもあるそうです。
しかし法律で電気柵の電圧や電流が定められているので、違法のもでないかぎり
危険なものはないそうです。



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電気柵に必要な資材

・電牧器:電気柵の長さや距離、面積に応じて様々な種類があり、
電流がほとんどなく、電圧が4000~7000V発生します。
人間が触れた時の衝撃は静電気の少し強い程度の衝撃です。


・電牧線:針金や電流を流せるもの、専用のビニールに導線を編みこんだものもあります。


・電牧柱:電牧線をつなげるための柱です。 電柱みたいなものですね。
木製のものや、鉄製のもの、さらに専用の樹脂製のものもありますが、
基本しっかり線をささえることができればなんでもOKです。


・碍子:電牧線と電牧柱を絶縁するための器具。
※絶縁とは電流を限りなく遮断する(ゴムなど)


・アース:銅製かステンレス製の棒を湿気の多い場所(土の中など)に深めに埋める。
※電気は基本+から-に流れます。 その-の役割をするのがアース。


・看板:この柵には電気が流れているので触ると危険と知らせるための看板の設置が義務付けられています。



4000~7000Vの高電圧



電牧器によって電圧は4000~7000Vの高電圧に変換されると説明しましたが
人間が触れても静電気より強めのショックを感じるだけだそうです。

電牧器自体には高電圧が流れていますが、電牧線にはパルス電流が流れるだけで
そこまでの高電圧は流れていません。
針金のような細いものにそのような高電圧を流すと、電気エネルギーの熱で焼ききれると思います。

電気パルスとは、瞬発的に電気が流れる電流で、柵に触れると一瞬電流が流れるような
イメージで大丈夫です。
電牧線に触れると、線に流れた電流が動物の身体を通って地面に抜けていく
という仕組みです。



実際の感覚はわかりませんが、10秒に一回1秒間電流が流れるような感じです。
説明が下手で申し訳ないですが・・・・(笑)
わかりますか?
1秒間電流が電牧線に流れたら10秒間休憩して、また1秒間電流が流れるということを
交互におこなっている感じです^^;



電牧器は柵に触れた動物の致死量に達しないように電流を流す仕組みをしている
大事な機械なのです。



電牧器を使わない違法な電気柵



電気柵は、セットで購入できるのですが、やはりしっかりとしたメーカーものは高額です。
4万円くらいのものから数十万するものまであります。

しかし、地方で自給自足のためにおこなっている農業をおこなっている方
にとっては、やはり高額ですよね?
こういうものにも安価なものもあります。

安価なものでも、全然使える物も多くありますが、
電気を使うものは、非常に危険です。

中国では、安価なスマートフォンの充電器を使用して
バッテリーに大電流が流れ続け、爆発した事故などもあります。

安価な電気製品は分解してみると素人目でもわかるくらいスカスカです。
本当に必要最低限なものしかつけられていなく、本当に危険です。
メーカーモノの信頼できる製品を購入しましょう。


話がそれましたが、電気柵も高価なんですね。
そこで、そういった知識がないまま電気柵を自分で作る方も存在します。

”電気柵”と聞くと、ただ電源から鉄線に電気を流し続けていればいい
と思いませんか?

私も、今回調べていなかったらそういうものだと思いました。
そういう考えの人は沢山いるのですね。

バッテリーに直接針金を繋いで電気柵をつくったり、
家庭用100Vのコンセントを改造して直接繋いだり・・・・

危険ですし、法律違反です。
やめましょう。



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なぜ危険かといいますと、電牧器はパルス電流に変換して電牧線に電流を流すと説明したと思います。
これは、一瞬流れて「イタッ」と思ったら電流が切れますので手が離せます。

しかし、ずっと電流が流れている場合は、
触れた瞬間から電流が身体にずっと流れることになります。
そうなると、映画などで見たことあると思うのですが、手が離せなくなるのですよね。

それだけで危険なことはわかると思います。





電牧器をつかっていたのになぜ!?



それでは今回の事件についてです。
今回の事件になった電気柵は、ちゃんとした電気柵で、
自作なんてものではなく、しっかりとしたメーカーさんが設置した電気柵になります。


なのになぜこのような悲しい事件がおきたのでしょうか?


電源元から出ていいるワイヤーが川に入っていた(?)といわれています。
今はまだ解析中とのことですが、ワイヤーが川に直接入っていたということは間違いないのかな?
と思います。

電気柵はアジサイを鹿から守るために設置されていました。
近くには川が流れており、距離にして約3メートル程はなれていたそうです。


まだ詳細は確認できませんが、電牧器に流れている高電圧が川に常時流れていたのではないでしょうか?
どこの線かはっきりとはわかりませんが、川にはいっていたそうです。

上記で説明しましたが、4000~7000Vもの電圧が常時ながれていたという事になるのでしょうかね?
皆さんもよくご存知でしょうが、水は電気抵抗が非常にすくなく、電流が物凄く流れやすいです。

そんなものが川に流れていたということは、大変危険だということはわかると思います。
通常は、そういった事故防止のために”漏電”を感知する装置が装備されています。

※漏電とは、配線の接続を間違えたときに起こる本来は電流が流れないところに電流が流れたり
意図しない大電流がながれてしまったり、老朽化により電気の制御が上手くいかなくなったとき
に大電流が流れてしまうような事を言います。


その漏電防止装置が今回正しく設置されていなかったという事がわかりました。
つまり、意図しない大電流が流れ続けていたということですね。

川に大電流が流れていて、そこに入った人に大電流が流れてしまったということですね。
電流で怖いのは、心臓に大きなダメージを与えてしまう事。

AEDをご存知ですか?
不整脈等を起こした人に電流を意図的に流し、心臓を正常な動きに戻す装置です。
ドラマ等でも、身体に電流を流すシーンがあったりしますよね。

それを正常な人にすると、心配停止などを引き起こす原因になります。


一番怖いのは、『熱』ですね。
電流が流れるときは、エネルギーの作用により熱エネルギーが生じます。
昔の電球(白熱電球)を触った事がありますか?

今の時代ではあまり見かけませんが、あれは電流を流すと熱が発生する事を利用して
熱エネルギーを光に変えています。

触った事がある人はわかると思いますが、長い間使用していると
触れられないほど熱くなっていますよね?

あんな小さい家庭用のものでもあの熱量です。
それの何千倍にもなるような電流が流れるということは・・・・

相当な熱量ということがわかると思います。





今回の事件で、電気柵の規定の見直しが行われると思いますが、
農業等で電気柵を使わないといけない様な環境の方は十分注意して使用していただきたいですね。

危険な物は、適切な知識をもった専門の業者等に依頼し、
使用している自分自身も適切な知識をもって使用しないと大変危険です。

今後もこのような事件がおこらない事を祈ります。



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